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瓦屋根の種類と特徴|塗装が必要な瓦・不要な瓦を解説

2026年05月13日 comment close

屋根材の中でも、瓦屋根は昔から日本の住宅に多く使われてきた屋根材です。

延岡市や宮崎県北の住宅でも、陶器瓦・セメント瓦・モニエル瓦など、さまざまな瓦屋根を見かけます。

ただし、瓦屋根でよくあるのが、

「この瓦は塗装した方がいいのか?」

「瓦は塗装しなくていいと聞いたけど本当なのか?」

という疑問です。

実は、瓦は種類によって塗装が必要なもの塗装しない方がよいものに分かれます。

今回のスプラシーマガジンでは、塗装屋の目線から、瓦の種類ごとの特徴と、塗装が必要かどうかの見分け方をわかりやすく解説します。


この記事でわかること

  • 瓦屋根の主な種類
  • 塗装が必要な瓦と不要な瓦の違い
  • 陶器瓦・セメント瓦・モニエル瓦の見分け方
  • 瓦屋根で注意したい劣化症状
  • 屋根点検を依頼するタイミング

前回の記事では、屋根材全体の種類について紹介しました。

今回はその中でも、瓦屋根に絞って詳しく見ていきます。


瓦屋根とは

瓦屋根とは、粘土・セメント・コンクリート・金属などを使って作られた屋根材です。

昔ながらの和風住宅だけでなく、最近では和モダンの住宅にも瓦屋根が使われています。重厚感があり、耐久性にも優れているため、長く住む家には相性のよい屋根材です。

ただし、一言で「瓦」といっても種類はいくつかあります。

大きく分けると、次のようになります。

種類 主な瓦
粘土系の瓦 陶器瓦・いぶし瓦
セメント系の瓦 セメント瓦・モニエル瓦
金属系の瓦 金属瓦・軽量瓦

この中で、塗装が必要かどうかが大きく変わります。


塗装が必要な瓦・不要な瓦の見分け方

瓦屋根で一番大切なのは、瓦の種類を間違えないことです。

塗装が必要な瓦に塗装しないまま放置すると、劣化が進みます。

反対に、塗装が不要な瓦に無理に塗装すると、後から剥がれやすくなることがあります。

まずは、ざっくり次のように覚えておくとわかりやすいです。

瓦の種類 塗装の必要性
陶器瓦 基本的に不要
いぶし瓦 基本的に不要
セメント瓦 必要
モニエル瓦 必要
金属瓦 必要な場合が多い
防災瓦 素材によって判断

特に多いのが、陶器瓦は塗装不要、セメント瓦やモニエル瓦は塗装が必要というケースです。


陶器瓦は基本的に塗装不要です

陶器瓦は、粘土を焼いて作られた瓦です。

表面に釉薬というガラス質の層があるため、水を吸いにくく、塗装で防水する必要がありません。

塗装屋の立場から見ても、陶器瓦に防水目的で塗装をすることは基本的におすすめしません。

陶器瓦で見るべきポイントは、瓦そのものよりも、

  • 瓦のズレ
  • 割れ
  • 棟部分の崩れ
  • 漆喰の傷み
  • 雨漏りの有無

といった部分です。

つまり、陶器瓦の場合は「屋根塗装」ではなく、屋根の点検や部分補修が大切になります。


いぶし瓦も基本的に塗装不要です

いぶし瓦は、銀色や灰色のような独特の風合いがある瓦です。

和風住宅や古い住宅、寺社仏閣などでよく見かけます。

いぶし瓦は、表面の風合いそのものに価値があります。

そのため、塗装してしまうと本来の質感が失われることがあります。

色あせたように見える場合でも、それが経年変化として自然な場合もあります。

塗装で無理に色を戻すより、瓦の状態を確認し、必要であれば部分補修を考える方がよいです。


セメント瓦は塗装が必要です

セメント瓦は、セメントと砂を混ぜて成形した瓦です。

昔の住宅ではよく使われており、延岡市周辺でも築年数の経った住宅で見かけることがあります。

セメント瓦は、陶器瓦と違って瓦そのものに強い防水性があるわけではありません。

表面の塗膜で水を弾いているため、塗膜が傷むと水を吸いやすくなります。

セメント瓦でよく見られる劣化症状は、次のようなものです。

  • 色あせ
  • コケや藻の発生
  • 表面のザラつき
  • チョーキング
  • ひび割れ
  • 瓦の欠け

このような症状が出ている場合は、塗装のタイミングに入っている可能性があります。

セメント瓦は、塗装で保護することで長持ちさせることができます。

ただし、劣化が進みすぎている場合は、塗装ではなく葺き替えやカバー工法を検討することもあります。


モニエル瓦は塗装前の下地処理がとても重要です

モニエル瓦は、コンクリート系の瓦です。

見た目はセメント瓦に似ていますが、表面にスラリー層と呼ばれる着色層があるのが特徴です。

このモニエル瓦は、塗装が必要な瓦ですが、普通の屋根塗装と同じように塗ればよいわけではありません。

大切なのは、古くなったスラリー層をしっかり処理することです。

この下地処理が不十分なまま塗装すると、数年で塗膜が剥がれることがあります。

そのため、モニエル瓦を塗装する場合は、モニエル瓦に合った下塗り材や施工方法を選ぶ必要があります。

見積もりを取るときは、

「モニエル瓦に対応した下塗り材を使いますか?」

「高圧洗浄や下地処理はどのように行いますか?」

と確認しておくと安心です。


金属瓦はサビに注意が必要です

金属瓦は、金属を瓦のような形に加工した屋根材です。

見た目は瓦に近く、重さは軽いため、リフォームで使われることもあります。

金属系の屋根材で注意したいのは、やはりサビです。

表面の塗膜が傷むと、サビが出ることがあります。

サビが広がると、穴あきや雨漏りにつながることもあります。

金属瓦の場合は、次のような症状があれば点検をおすすめします。

  • 色あせ
  • サビ
  • 塗膜の剥がれ
  • 釘やビスまわりの浮き
  • 継ぎ目の劣化

特に海に近い地域や、湿気が多い場所では、早めの点検が大切です。


防災瓦は素材によって判断します

防災瓦は、台風や地震などで瓦がズレにくいように設計された瓦です。

瓦同士がかみ合う構造になっているものが多く、従来の瓦よりも飛散しにくいのが特徴です。

ただし、防災瓦だからといって、すべて塗装不要とは限りません。

陶器系の防災瓦であれば、基本的に塗装は不要です。

一方で、セメント系や金属系のものは、表面の状態によって塗装が必要になる場合があります。

防災瓦は見た目だけでは判断しにくいこともあるため、種類がわからない場合は専門業者に確認してもらうのが安心です。


瓦の種類を見分ける簡単なポイント

瓦の種類を見分けるときは、次のポイントを見ると判断しやすくなります。

見る場所 判断のポイント
表面のツヤ ツヤが強い場合は陶器瓦の可能性
断面の色 赤茶色なら粘土系、灰色ならセメント系の可能性
表面の質感 ザラザラしていればセメント瓦やモニエル瓦の可能性
重さや厚み 厚みがあり重いものはセメント系の可能性
劣化症状 コケ・色あせ・チョーキングがあれば塗装対象の可能性

特にわかりやすいのは、瓦の断面です。

割れた部分や端の部分が見える場合、赤茶色なら粘土系、灰色ならセメント系の可能性が高くなります。

ただし、屋根の上に登って確認するのは危険です。

無理に自分で確認せず、地上から見える範囲で判断してください。


塗装が必要な瓦を放置するとどうなる?

セメント瓦やモニエル瓦など、塗装が必要な瓦を長く放置すると、表面の防水性が落ちていきます。

その結果、次のような症状が出やすくなります。

  • 瓦が水を吸う
  • コケや藻が増える
  • ひび割れが起きる
  • 瓦がもろくなる
  • 雨漏りにつながる

屋根は普段見えにくい場所なので、劣化に気づくのが遅れがちです。

気づいたときには、塗装では間に合わず、葺き替えが必要になることもあります。

だからこそ、築10年以上経っている住宅は、一度屋根の状態を確認しておくと安心です。


瓦屋根でよくある劣化症状

瓦屋根では、瓦そのものだけでなく、周辺部分の劣化にも注意が必要です。

よくある症状は次のとおりです。

瓦の割れ

瓦が割れていると、そこから雨水が入りやすくなります。

台風や飛来物、経年劣化が原因になることがあります。

瓦のズレ

瓦がズレると、下地が雨水にさらされることがあります。

強風や地震のあとに起こることがあります。

漆喰の劣化

棟部分の漆喰が剥がれたり、崩れたりすると、雨水が入りやすくなります。

陶器瓦でも、漆喰部分のメンテナンスは必要です。

コケや藻の発生

コケや藻が多く出ている場合、屋根材が水分を含みやすくなっている可能性があります。

特にセメント瓦やモニエル瓦では、塗装時期のサインになることがあります。

雨染み

室内の天井や壁に雨染みがある場合は、すでに雨水が入っている可能性があります。

早めの点検が必要です。


瓦屋根のメンテナンス目安

瓦の種類によって、メンテナンスの内容は変わります。

瓦の種類 主なメンテナンス
陶器瓦 割れ・ズレ・漆喰の点検
いぶし瓦 割れ・ズレ・漆喰の点検
セメント瓦 屋根塗装・ひび割れ補修
モニエル瓦 専用下塗りを使った屋根塗装
金属瓦 サビ止め・再塗装・継ぎ目点検
防災瓦 素材に合わせて判断

陶器瓦は塗装不要と言われますが、何もしなくてよいという意味ではありません。

瓦のズレ、割れ、漆喰の劣化などは定期的に確認する必要があります。


よくある質問

Q. 陶器瓦は本当に塗装しなくていいですか?

はい。防水目的の塗装は基本的に不要です。

陶器瓦は表面の釉薬によって水を弾くため、塗装で防水する必要はありません。

ただし、瓦の割れ・ズレ・漆喰の劣化は点検が必要です。

Q. セメント瓦と陶器瓦の見分け方はありますか?

あります。

陶器瓦は表面にツヤがあり、断面が赤茶色っぽいことが多いです。

セメント瓦は表面がザラザラしていて、断面が灰色っぽいことが多いです。

ただし、見た目だけでは判断しにくい場合もあります。

Q. モニエル瓦は普通の屋根塗料で塗れますか?

モニエル瓦は、専用の下地処理や下塗り材が必要です。

通常の屋根塗装と同じ感覚で施工すると、塗膜が剥がれることがあります。

Q. 瓦屋根は台風のあとに点検した方がいいですか?

はい。

台風のあとは、瓦のズレや割れが起きていることがあります。

延岡市周辺でも台風の影響を受けることがあるため、強風のあとには点検をおすすめします。

Q. 屋根だけでなく外壁も一緒に塗装した方がいいですか?

足場を組む場合は、屋根と外壁を同時に点検するのがおすすめです。

屋根だけ、外壁だけで別々に工事すると、その都度足場代がかかるためです。

状態によっては、同じタイミングで工事した方が費用を抑えられることがあります。


まとめ|瓦屋根は種類によって塗装の必要性が変わります

瓦屋根は、種類によってメンテナンス方法が大きく変わります。

陶器瓦やいぶし瓦は、基本的に塗装不要です。

一方で、セメント瓦やモニエル瓦は、塗装による保護が必要になります。

大切なのは、瓦の種類を正しく見分けることです。

間違った判断をすると、必要なメンテナンスを逃したり、反対に不要な工事をしてしまったりすることがあります。

「うちの瓦は塗装が必要なのか」

「屋根の色あせが気になる」

「台風のあとから屋根が心配」

このような場合は、早めに屋根の状態を確認しておくと安心です。


延岡市近郊の屋根・外壁塗装は田上塗装へ

田上塗装では、延岡市を中心に、宮崎県北エリアで屋根塗装・外壁塗装を行っています。

瓦屋根の場合は、塗装が必要な瓦か、塗装しない方がよい瓦かを確認したうえで、必要な工事だけをご提案します。

無理に塗装をすすめることはありません。

屋根の状態を見て、塗装・補修・経過観察のどれがよいかをお伝えします。

延岡市・日向市・門川町・日之影町周辺で、屋根や外壁の劣化が気になる方は、田上塗装へお気軽にご相談ください。

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